サンカの真実 三角寛の虚構 (文春新書 533)
「サンカ」は、かつて山間部や河原などを移動しながら暮らしたとされる人々を指す呼び名です。本書は、その姿を世に広く知らせた作家・三角寛の記述を検証し、実際のサンカ像に迫ろうとする一冊です。三角寛が描いたサンカ像を「虚構」として捉え直す立場から論じられています。2006年に文春新書の一冊として刊行され、254ページ。
近代日本の周縁に置かれた人々の歴史や、民俗学的なテーマに関心のある方に向いた内容といえます。また、広く流通したイメージがどのように形づくられ、どこまで資料に裏づけられているのかという、検証の過程そのものに関心がある読者にも読みどころがありそうです。漂泊する人々や被差別の歴史を扱う他の本と合わせて読むと、見取り図を得やすいかもしれません。
はてなブックマークでは、Amazonの商品ページが2026年10月5日に登録され、ブックマーク数は1件です。書き込みは刊行年月に触れる短いもので、2006年10月に出た本であるという点に目が向けられていました。内容そのものへの言及は少なく、刊行から時間が経った新書が改めて拾い上げられた形といえます。