フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略
本書は、『ロングテール』の著者クリス・アンダーソンが、デジタル化によって複製や配信の費用が限りなくゼロに近づく時代に、〈無料〉がどうビジネスとして成り立つのかを論じた一冊です。無料で広く使ってもらいながら一部の有料利用者が全体を支える「フリーミアム」に代表される価格戦略や、無料を前提とした収益の仕組みを整理しています。
ウェブサービスやコンテンツ、広告に関わる方に加えて、自分の業界にも無料のサービスが入ってくるのではないかと感じている方に向く内容です。2009年時点の議論として、今日の無料サービスがどのような発想の上に広がってきたのかを振り返る読み方もできます。
はてなブックマークでは352件が付いています。フリーミアムの仕組みや、無料との競争が業界を問わず訪れるという見立てに関心が向いた一方、日本語版が期間限定で無料公開されたことに触れ、面白がる声と疑問視する声の両方が見られました。ネットや広告の分野にいる人には既知の話が多いのではという指摘や、無料化が成り立つのはデジタルで複製できるものに限られるのではという疑問も出ています。