日本の家族と戸籍: なぜ「夫婦と未婚の子」単位なのか
戸籍はなぜ「夫婦と未婚の子」を単位としているのか。本書は、戦後に成立したこの家族単位の戸籍制度を取り上げ、その成り立ちと、人びとの意識に及ぼしてきた影響を検討する一冊です。制度の導入に関わった法学者や法務官僚の回顧談と、身の上相談欄の記事という資料を手がかりに、日本社会を捉え直そうとしています。東京大学出版会から二〇一九年十一月に刊行されました。
家族社会学や法社会学に関心のある方、戸籍制度をめぐる議論の前提を整理したい方に向いていそうです。身の上相談という資料を通して、制度が個々の暮らしの悩みとしてどう現れたかをたどる点は、歴史資料の読み方に関心のある方にも手がかりになるかもしれません。入門書というよりは、学術的な記述を中心とした本として位置づけられる点は、知っておくとよいでしょう。
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